サファイアといえばブルーの宝石とほとんどの方が思い浮かべるのですが、最近はピンク・イエロー・グリーン・パープル・オレンジととてもカラフルなサファイアが使われるようになりました。
20年近く前にコレクションを始めた頃、アメリカの宝石商の女性にはっきりと何色と言えないサファイアを見せてもらいました。このサファイアの大きさは3ミリ~4ミリ位で小さいのですが、ブルー系からパープル、グリーン、オレンジ系の色調まであり一つ一つ違う微妙な色合いで輝いていて、「こんなサファイアもあるんだ~」と驚きました。
ルビーやいわゆるブルーサファイア、エメラルド、その他の有名半貴石とまったく違う、地球の自然がつくりだした中間色とサファイアならではの輝きが実に魅力的で、これを買わずにいられるはずもなく300ピース位仕入れました。
このサファイアは当時よくつくっていたバロックパールや半貴石を使ったシリーズの脇石として、微妙な色の組み合わせを楽しみながら盛んに使い、色彩的に私の『らしさ』が出せたと思っています。
ただ盛んに使っていただけに、使いやすいサイズのものはほぼ使い切ってしまい(もっと買っておけばよかった・・・)、香港やタイなどで随分探しましたが見つかりませんでした。このサファイアは「ピンクならピンク」とハッキリした色で、濃淡のグラデーションまで揃う最近よく見るサファイアとは異質だという事が探せば探すほどわかったのです。
で、もうあきらめていた昨年、あのサファイアと同じ色合い・質感のサファイアを使ったアンティークジュエリーの写真を本でみつけ、そのサファイアは「アメリカ大陸 モンタナ州で1865年に砂金採りによって発見され、その色彩は驚くほど多彩であったがほとんどが小粒のもので1カラット以上のものは稀。産出量も少なく商業的な採掘は行われなかったのですが、ティファニーの宝石学者ジョージ・クンツ(クンツァイトはこのクンツ博士にちなんで名付けられました)によってアメリカン・ジェムとしてティファニーのジュエリーに採用され、『モンタナ・サファイア』と呼ばれている」と知ったのです。
現在もモンタナ・サファイアは流通量が非常に少ないため、綺麗なものを手に入れるのはなかなかむずかしいようですが、いつか機会があればまた使いたいものです。
そして、私が気に入っているとっておきの一粒が、一年程前に入手したこのサファイアです。
深みのあるブルーでありながら濃すぎず、透明度も高くなんともやわらかい輝きを放つ「ロイヤルブルー」とたとえられるミャンマー産の非加熱のサファイアで す。
でも、このサファイアは時々だして眺めてはしまい、まだジュエリーになりそうもありません。大きさ(1.3ct)や形からリングにしようと決めてはいるのですが思案中です。
これぞという石は力んでというか、欲張ってしまうというか、なかなかデザインを決めかねるのですが、ある時ふっと「コレにしよう」と気持ちがスーッと決まるのです。
それがいつになのかはわかりませんが・・・・・。











