今日はもう1月15日、正月気分もだいぶ薄らいできました。
今回は年賀状に使った、白いトパーズとガーネットのペンダントについてお話しようと思います。

去年の秋に翌年の年賀状にのせるジュエリーを考えていて、「元気さを感じるものをつくろう!」と思ってつくったペンダントです。
今までのカテゴリーからいうとキュビズムシリーズの変化形で、大きなトパーズのまわりに散らした、赤いガーネットとメレダイヤの不規則性がポイントです。
今までつくってきたキュビズムシリーズは、地金や石の面の形や傾きの不規則性でしたが、このペンダントは地金の線や石の方向や傾きの不規則性を面白くまとめようとしたたものです。
ガーネットをつないでいく線をあえてバラバラの方向へ向かせ、もう一歩いけばガラッと崩れてしまうギリギリのバランスをとってみました。
ガーネットの間に入れたメレダイヤは、ガーネットで崩したバランスを補う役目もしていて、1つ1つの位置を決めていくのは大変ですが、難しいがゆえに一番おもしろいところでもありました。
そして、上下2つのオーバルカットのイエローダイヤは全体の隠し味みたいな役目で、この2つのダイヤを入れると色にも変化がつくし、アクセントになり全体に深みが出てきました。
中石のトパーズは、リモライトという酸化鉄系の鉱物がインクルージョンとしてきれいに入っている珍しいもので、重さが 57.54ct もある大きな石です。ですから使いやすいようにできるだけ軽くつくりたかったので、地金は18金のホワイトゴールドを使いました。
トパーズの厚みは15mm位で石座にセットすると約18mmの高さになり、まわりの線でつないだガーネット達の高さ、量感のバランスが大事になります。
私はワックスを使って実際の形を追っていき最終的に金属に仕上げることが多いのですが、今回のようなデザインのものは一から地金で手作りしていったほうがきれいに出来上がるので、作り手に全体の形の流れとポイントを細かく説明して私の意図を理解してもらって任せました。
いつも私のデザインのものをつくってもらっている人なので、私のこだわりとか細かなところが伝わり易いのです。
こだわりといえば、石を留める爪も板爪でスッキリ感をだしています。
どんな風に仕上がってくるか、いつも待っている時は期待半分、心配半分ですが、このペンダントはとても気に入っています。
自分で言うのもなんですが元気な感じも出ているし、面から線への変化もうまくいったし。
今後、もう少しこのラインのものを追求してみようと思っています。






